おまえが世界をこわしたいなら

■作品名おまえが世界をこわしたいなら
■作者:藤原薫
■ジャンル:女性コミック

■あらすじ:普通の高校生活を送っていた環奈はアルバイト先の常連の男に密かな恋心を抱いている。

しかしある日両親と車で出掛けた際に一家は事故に遭い、環奈は意識を失う。そして目覚めた時環奈は見知らぬ部屋にいた。

そこで環奈は絶句する。自分の歯が異様に伸びていたのだ。悲鳴を上げるのに環奈の前に現れたのは恋心を寄せていた常連の彼だった。

蓮と名乗る彼。環奈は蓮に自分と同じ吸血鬼になったのだと告げられる。突然の出来事で混乱してしまう環奈。

そんな環奈にこの世界で生きて行く方法を淡々と教える蓮。

普通の生活から一変し、吸血鬼として生きて行く道を強いられた環奈の運命はー!?

そして最悪の出会いを果たした蓮との関係はどうなってしまうのか…。

■取り扱い電子コミックサービス:honto電子書籍ストア【無料立ち読みアリ】

おまえが世界をこわしたいならの感想(ネタバレ注意)

私が『おまえが世界をこわしたいなら』を買った理由は、ジャケ買いでした。藤原薫さんは絵がとても綺麗で読み易いです。

事故に遭った環奈をたまたま見つけ助けた蓮の気持ちはただの恋心だと初めは思っていました。

そのお陰で吸血鬼としての生活を余儀なくされた環奈に蓮は冷たく当たったりと感情を素直に出せません。

しかしそこには《好き》とは違う、因果があったのです。

何故蓮は環奈を助けたのか、助けたのに何故冷たく当たるのかという謎がだんだんと読み解けて行く設定がとても良かったです。

蓮の他に、蓮の友人である夫婦も登場します。その夫婦も吸血鬼であり、何百年と蓮と共に生きて来ました。

そこで以前蓮の彼女であったセシルという女性の名前が上がります。

セシルは吸血鬼狩りで死んだと言われていましたが、本当に殺した人は別にいました。

その謎も最後で解ります。

人間が支配する世界に紛れて密かに生活する吸血鬼達の暮らしがリアルに描かれていて、本当に吸血鬼はこの世にいるのかも知れない、と思ってしまいました。

そして彼女達の生活は同じ吸血鬼の殺人鬼によりまた脅かされます。

その殺人鬼と蓮の間にも因果があり、ミステリー要素も含んだお話でとても面白かったです。

愛しさ余って憎しみが生まれる様が良く描かれており、切なさと悲しさ、そして狂気等の感情が渦巻くストーリー。

シリアスなラブストーリーが好きな方には是非オススメです。

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